共生の場づくりとして地域初の取り組み

2023年9月2日、福岡市で地域の日本人住民と外国人住民のつながりをつくる試みとして、ワールド・トークフォークダンスを開催しました。これまでコミュニティづくりの観点から地域の子どもと大人のトークフォークダンスが開催されてきました。今回の試みは地方公共団体が主催したものとしては過去に例を見ない、外国人住民とのトークフォークダンスです。

トークフォークダンスは、2重の円になって子どもと大人が分かれて着席しフォークダンスのように相手を替えながら、お題にそって1分間ずつ自分の考えや思いを語り合うものです。京都市の京都御池中学において開催されたのが始まりです。このトークフォークダンスは、世代を超えた住民同士の信頼関係を構築するコミュニティ形成の手法として着目されています。

全国に広がったトークフォークダンスですが、中でも福岡県福津市の福間中学では2011年に初めて開催されてから名物行事となり、現在にいたるまで続いています。私たちのメンバーにその福津市在住の女性がいて、次のような提案を持って来ました。

トークフォークダンスは子どもと大人という世代の隔たりをなくすだけでなく、外国人と日本人という国籍の隔たりもなくすのではないか

この提案を基に実施されたのが、福岡市でのワールド・トークフォークダンスです。このワールド・トークフォークダンスは、今、地域の日本人住民と外国人住民のつながり形成の場、日本人住民の啓発の場、日本語ボランティア発掘の場として、少しずつ、広がりを見せています。例えば、佐賀県吉野ヶ里町は2024年6月8日に「外国人×日本人 しゃべり場」という名称で、ワールド・トークフォークダンスを開催しました。日本人住民と外国人住民それぞれ約30名ずつが参加したこのワールド・トークフォークダンスについては、たくさんの留学生が参加してくれた西九州大学HPで紹介されています。次からご覧いただけます。

西九州大学HP「本学の留学生の吉野ヶ里町「外国人×日本人のしゃべり場」参加について」

2024年度9月~11月にかけては、福岡県古賀市、福岡県福岡市でもワールド・トークフォークダンスの開催が予定されています。各地域のみなさまでこのワールド・トークフォークダンスについてご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。