『私らしく暮らすための日本語ワークブック』第10課

『私らしく暮らすための日本語ワークブック』を使用している福岡県直方市の教室から届いた実践事例を定期的にお伝えします。今回は、第10課「好きなことを紹介する」です。

「あなたのこと1」

その課の身近な話題から学習者は自分のことを表現します。学習者が自分のことを表現できる問いかけで構成されています。

□実際のやりとり例①
■パートナー:映画が好きですか。
■Aさん   :はい。
■パートナー:どんな映画が好きですか?
■Aさん   :アクション映画とホラー映画。

その後のやりとりから、先輩に映画を見て勉強するのがいいとおすすめされた(「色づく世界の明日から」という 作品)けれど、ことばが難しすぎてストレスになってしまった、ということが分かりました。

□実際のやりとり例②
■パートナー:日本の歌が好きですか。
■Aさん   :ベトナムの歌が好きです。

Aさん(国籍ベトナム)のおすすめはHUONG LYという歌手でした。他にもベトナムの 歌手(Sơn Tùng M-TP Đức Phúcなど)をYouTubeで見せてくれました。

知っていることば・知りたいことば

その課の話題を基に、学習者は自分の知っていることばを表現します。
その上で、自分に必要なことばを学びます。

□映画と音楽のジャンル
・ラブストーリー(愛してるの映画)
・ホラー(こわい映画)
・アクション←ジェスチャーで示す
・アニメ(アメリカ)←洋画を見せたら首を捻っていたのでいくつか画像検索しながら学習者の言いたいことを探る)
・ラブソング(愛してるの歌)

()の中は、Aさんが言ったことです。学習者が言ったことを手がかりに、適切な表現を学びます。上記以外では、KPOP、JPOPなどが出ました。BTSは人気があるので特別好きではないけれど、歌やメンバーは知っているということでした。どの歌が好きか、どのメンバーが好きかなど盛り上がりました。

紹介したいこと

ヒントとなる問いかけを手がかりにしながら、紹介したいことを考えます。

□好きで続けていることはありますか。

 ■Bさん:料理
 ■Cさん:おいしいものを食べること

□最近、夢中になっていることはありますか。

 ■Bさん:はじめは、さびしかったが、最近一人で自由にできるのが楽しくなってきた。

あなたのフレーズ

学習者にとって必要なフレーズを学びます。「よく使うフレーズ」と「もっと言いたいフレーズ」で構成されています。

□「よく使うフレーズ」
■パートナー:好きなことはありますか。
■Aさん   :音楽を聞くのが好きです。

他に、「料理を作るのが好きです、家事をするのが好きです、仕事をするのが好きです」が出ました。「のが好きです」の文法説明は、巻末に翻訳付きで掲載されています。また、「もっと言いたいフレーズ」として、「特に~が好きです  おすすめは~です」を提示しました。

紹介してみよう

最後に、自分の好きなことについて伝え合います。「好きになったきっかけは?」「思い出に残っていることは?」など、内容を考えるためのヒントになる問いかけが記されています。

■Bさん:料理が好き。きっかけは家族のために作ったこと。初めは作りたいと思わな かったが家族が喜んでくれるので好きになった。得意料理は奥さんが好きなフォー。
■Cさん:苺農家で働いている。 特に好きな仕事は苺をちぎること。理由はちぎった苺を食べることができるから。おいし いものを食べるのが好きなので苺を使った料理(お菓子作り)にチャレンジしたい。

活動を終えたパートナーから、こんなコメントが届いています。

生活の中で楽しい、喜びを感じることを話してもらいました。日本での生活に慣れてきたらまた余裕もできて変わってくるかもしれないので、時間が経ってまた聞 いてみたいテーマだと思いました。