『私らしく暮らす』第2課「やりたいこと」

『私らしく暮らすための日本語ワークブック』を使用している福岡県直方市の教室から届いた実践事例を定期的にお伝えします。今回は、第2課「服を買いに行く」の「やりたいこと」です。「やりたいこと」では、その課の話題で、学習者が実現したいことを表現していきます。

ながそでのふくがほしい

学習者は、建設業(解体業)に従事する技能実習生で、国籍はベトナムの方です。パートナーが「どうしてその服がほしいですか」と尋ねると、「しごとでげんばにいくとき、ほこりやすなではだがかゆくなる」という内容の答えでした。また、「しつがよいもので、やすいものがいい」という希望を持っています。学習者はスムーズにこれらを表現することは難しいので、意思疎通に時間をかけながら、学習者が表現することを大切にします。また、次の希望もありました。

つまにプレゼントするふくがほしい

パートナーが「どんな服をプレゼントしたいですか」と尋ねると、「つまもしごと(のうぎょう)をしている。しごとのとき、きられるふくがほしい」ということでした。学習者のことばから、その人の人生が透けて見えてきますね。

このような学習者の「やりたいこと」を受けて、パートナーは次の「服を買いに行くために」で、「ユニクロ、しまむら、ワークマン」のお店の情報を教えてあげました。このように、学習者は実現したいことを表現し、それを実現するための情報を手に入れていきます。