前回、外国籍住民が日常生活で困ることが言語化されたため、今回は、その解決策を考えてみましょう。まずは、買い物の場面で外国籍住民が困ることの例は次でした。

◆買い物の例
 ・A町で暮らし始めた外国人が
 ・自分の国の料理を作りたいと思ったとき
 ・食材がどこに売っているか分からず
 ・作りたい料理が作れない

この課題を解決するためには、どうしたらよいでしょうか。これまで行ったワークでは、次のアイディアが出ました。

◇食材がどこに売っているか書いてあるリストを渡す

次に余暇の例に対する解決策を考えましょう。

◆余暇の例
 ・A町で暮らし始めた外国人が
 ・出かけたいと思ったとき
 ・交通機関を利用できず
 ・ゲームばかりしている

この課題を解決するアイディア例は、次です。

◇バスの路線や乗り方も含めたお出かけマップをつくる

もう一つ交流の例に対する解決策も見てみましょう。

◆交流の例
 ・A町で暮らし始めた外国人が
 ・地域のおまつりがあるとき
 ・参加していいか、参加しても受け入れてもらえるか分からず
 ・参加できない

◇地域の民生委員につなげ、役割をふったりする

いかがでしょうか。今回までは、「生活者としての外国人」に対する支援である①生活支援、②生活支援としての日本語学習の支援のうちで、①生活支援について考えてきました。「生活者としての外国人」が日常生活で困ることを考えたとき、日本語学習の支援以外にも、今回見たようにそれぞれのケースに応じた支援策が考えられます。次回からは、生活支援としての日本語学習の支援について考えます。