では、今回は、外国籍住民が日常生活で困っていることを言語化していきましょう。言語化するツールは次でした。
◆日常生活で困っていることを言語化するツール
・〇〇な人が (その人の特徴)
・△△な場面で (具体的な場面)
・□□ができず (その人ができないこと)
・◇◇になっている(その人が置かれた状況)
まず、「〇〇な人が」は、「それぞれの地域で生活し始めた外国籍住民が」と考えると良いので、「A町で暮らし始めた外国人が」としましょう。これまで行ってきたワークでは、例えば次が参加者から出ました。
◆買い物の例
・A町で暮らし始めた外国人が
・自分の国の料理を作りたいと思ったとき
・食材がどこに売っているか分からず
・作りたい料理が作れない
◆余暇の例
・A町で暮らし始めた外国人が
・出かけたいと思ったとき
・交通機関を利用できず
・ゲームばかりしている
◆交流の例
・A町で暮らし始めた外国人が
・地域のおまつりがあるとき
・参加していいか、参加しても受け入れてもらえるか分からず
・参加できない
◆病院の例
・A町で暮らし始めた外国人が
・病気になったとき
・どの病院に行ったらいいか分からず
・病院に行けないでいる
いかがでしょうか。確かにこのようなことが起きている、と想像できるのではないでしょうか。次回は、これらのことに対し、どのような解決策があるかを考えます。